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不動産登記に関わる資格を取得するには

不動産登記に関係する資格には、司法書士と土地家屋調査士とがあります。
司法書士はいわずもがなの士業ですが、土地家屋調査士とはどんな資格なのでしょうか。
不動産登記簿には、所有者や所在地、面積や権利関係などあらゆる情報が記載されています。
これを正確に公示する役割を担うのが土地家屋調査士で、適正な不動産取引には欠かせない専門家です。
実は、登記簿に掲載されている内容と、実際の土地情報とがかなり食い違っていることはけっこうあります。
公的な記録で意外に感じるかもしれませんが、登記は所有者が自分で申請することができるため、故意に違う内容を申告するケースがあるのです。
例えば、税金を抑えるために故意に面積を過少申告するケースもあります。
これでは登記だけを信用していては、適正な不動産取引をすることができません。
そこで売買が行われる際や、借地権を設定する場合に、改めて測量の役割を担うのが土地家屋調査士です。
特に、土地の境界の特定は重要な業務です。
境界は故意でなくても年月の間に曖昧になりやすく、杭がズレたり無くなったりすることも多いため、はみ出しているのに自分の土地だと思い込んでいる場合もあります。
隣地との境界線を巡る争いは非常に多いため、その調査を行い画定するために、所有者の代理人を務め裁判に関わったりする重要な任務を果たすのです。

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